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CBA 用語辞典

2026-27 シーズンの CBA(労使協定)に基づくサラリーキャップ・トレードルールの解説

サラリーキャップの水準

サラリーキャップSalary Cap
チーム総年俸の基準線(2026-27: $164.96M)。これを超えても罰則はないが、超過チームは新規契約に例外条項(MLE等)しか使えなくなる「Over the Cap」状態になる。
サラリーフロアSalary Floor
チーム総年俸の下限(2026-27: $148.47M、サラリーキャップの90%)。シーズン終了時点で下回っている場合、不足分が選手へ按分で支払われる(チームへの罰則ではない)。
ラグジュアリータックスラインLuxury Tax Line
これを超えたチームは超過額に応じた累進課税(ラグジュアリータックス)が課される(2026-27: $200.43M)。
第1エプロンFirst Apron
2026-27: $209.01M。超えると Non-Taxpayer MLE の全額利用不可・S&T での獲得不可・トレードでの受け取り超過(110%超マッチ)不可など複数の制限がかかる。
第2エプロンSecond Apron
2026-27: $221.69M。最も厳しい制限帯。給与マッチングは100%固定・複数選手合算による高額選手獲得禁止・キャッシュ授受禁止・凍結指名権(7年後の1巡指名権が凍結)などが適用される。

サラリーマッチング(給与の受け取り上限)

キャップ以下Under the Cap
受け取り上限 = 放出額 + 残キャップスペース(マッチング倍率は適用されない)。
通常マッチング(キャップ超・第1エプロン未満)Standard Matching
放出額が$7.50M以下なら「放出額×2倍 + $250K」、$7.50M〜$29.00Mなら「放出額 + $7.50M」、$29.00M超なら「放出額×1.25倍 + $250K」が受け取り上限になる。
エプロン跨ぎハードキャップApron Crossing Hard Cap
第1エプロン未満のチームが放出額の110.00000000000001%を超えるマッチングでトレードし、結果として第1エプロンを超える場合、当該シーズンは第1エプロンでハードキャップされる(超過するトレードは成立不可)。
100%マッチング(第1エプロン以上)100% Matching
受け取り上限 = 放出額そのまま(倍率なし)。第2エプロン以上ではさらに複数選手の給与合算による高額選手獲得が禁止される。

例外条項(Exceptions)

非課税中level例外(NTMLE)Non-Taxpayer MLE
キャップ超〜第1エプロン未満のチームが使える中堅選手向け例外枠(2026-27: $15.04M、最大4年)。
課税チーム例外Taxpayer MLE
ラグジュアリータックスライン超のチーム向け縮小版MLE(2026-27: $6.06M、最大4年)。第1エプロン以上のチームはこちらのみ使用可。
ルーム例外Room MLE
キャップ以下(Cap Space)で契約したチームが、キャップスペースを使い切った後に追加で使える枠(2026-27: $9.37M、最大2年)。
隔年例外Bi-Annual Exception (BAE)
2年に1度しか使用できない小規模例外枠(2026-27: $5.48M、最大2年)。前年に使用していると当年は利用不可。
トレード例外Trade Player Exception (TPE)
給与マッチングなしでトレードした選手(放出 > 獲得の差額)を原資に、1年以内に他選手を獲得できる権利。1つのTPEに複数選手を割り当てる「分割使用」は可能だが、複数TPEの合算利用は不可。第1エプロン未満なら+$250Kの上乗せが認められる。

Bird Rights(自チーム選手の再契約権)

フルバードライトFull Bird Rights
同一チームに3シーズン以上(トレードでの移籍を挟んでも通算可)在籍した選手を、キャップ超でも再契約できる権利。最大契約年数5年・最大昇給率も優遇される。
アーリーバードライトEarly Bird Rights
在籍2シーズンの選手向けの簡易版バードライト。リーグ平均年俸の175%または前年年俸の105%のいずれか高い方まで再契約可能(最大4年)。
ノンバードライトNon-Bird Rights
在籍1シーズン未満、またはウェイバー経由の選手向け。前年年俸の120%まで、キャップ超でも再契約可能(最大4年)。
キャップホールドCap Hold
FA権を保持している自チーム選手の「仮の」キャップ計上額。実際に契約するまで発生し、権利を放棄(Renounce)すると消えてキャップスペースが生まれる代わり、その選手のバードライトも失う。

ハードキャップ

ハードキャップ(第1エプロン)Hard Cap(First Apron)
Non-Taxpayer MLEの全額利用・BAE利用・S&Tでの獲得・110%超のトレードマッチングのいずれかを行うと、シーズン終了まで第1エプロンで頭打ちになる(超えるいかなる取引も禁止)。
ハードキャップ(第2エプロン)Hard Cap(Second Apron)
Taxpayer MLEの利用などを行うと、シーズン終了まで第2エプロンで頭打ちになる。すでに第2エプロン超のチームが取れる行動はさらに制限される。

トレード関連ルール

ベースイヤーコンペンセーションBase Year Compensation (BYC)
Sign-and-Tradeでバード系権利により20%超の昇給で再契約し、かつ送り出しチームがキャップ超の場合、放出算定給与は「前年俸」または「新年俸の50%」の高い方に軽減される(獲得側は新年俸全額でカウント)。
サイン・アンド・トレードSign-and-Trade
FA選手を一度自チームと契約させた上で即座に他チームへトレードする手法。契約は3〜4年・初年度全額保証が必須で、Room MLE/NTMLE不使用など条件がある。
ステピエンルールStepien Rule
将来の1巡指名権を「連続する2年」で手放すことを禁止するルール(少なくとも1年おきに自チームの1巡指名権を保持する必要がある)。
トレード禁止期間Trade Restriction
新規契約・延長契約・サイン・アンド・トレードで加入した選手は、一定期間(多くは契約日から3ヶ月または7月上旬のいずれか遅い方など)トレードに出せない制限がある。
トレード拒否条項No-Trade Clause (NTC)
特定条件(8年以上のNBA経験・同一チーム4年以上在籍など)を満たす選手が契約に付帯できる、本人の同意なしにトレードされない権利。
トレードにおける現金Cash in Trade
1チームが1シーズンに授受できる現金の上限(2026-27: $8.50M)。第2エプロン以上のチームは現金の送金自体が禁止される。

ロスター・契約関連

2WayコントラクトTwo-Way Contract
NBA本戦とGリーグを行き来する育成契約。1チームあたり最大3枠まで保有可能で、NBA本戦のサラリーキャップには計上されない。
ミニマム契約Minimum Salary Contract
経験年数に応じて年俸が上がる最低保証契約(2026-27 0年目: $1.19M)。キャップ計上額は2年目以降の水準に軽減される特例(Minimum Salary Exception)がある。
IRC(ロスター不足枠計上)Incomplete Roster Charge (IRC)
契約選手が12人未満の場合、不足人数分をルーキー最低年俸相当でキャップに計上する仕組み。
ストレッチ条項Stretch Provision
選手を解雇する際、残保証額を「解雇時点の残年数×2+1」年に分割してデッドマネー計上できる条項。1年あたりのキャップヒットを圧縮できる。
デッドマネーDead Money
解雇済み・トレードで消滅した契約などにより、実際にプレーしない選手に対して発生し続けるキャップ計上額。

本ページは一般的な CBA ルールの解説であり、個別のケースでの正式な判断を保証するものではありません。 詳細は免責事項をご確認ください。